Mac Pro 2019年モデルのオプションと性能について徹底解説【最速報】

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数か月前にAppleからMac Pro 2019年モデル(Late-2019)が発表され、「この秋登場」とずっと語られていました。そしてずいぶんと遅れてしまいましたが、ついに米国時間の12月10日に発売されました。

これまで主なパーツに関する情報はある程度確認されていましたが、詳しいオプションや価格について公開されたのは12月10日のことです。ということでこの記事では、Mac Pro 2019年モデルのオプションと性能、それから価格について、徹底的に説明していきます。なお、一部の情報は以前投稿した以下の記事から採集します。

MacPro 2019年モデルのCPU性能を全世代と比較【Xeon-W3275M】

新型MacProのグラフィックボード性能を徹底解説【2019年モデル】

 

 

この記事を2文で説明すると

  • 一般人がゲーム用途などの普通の用途で使うのであれば基本的にはすべて最低のオプションを選んでも十分使い物になる。
  • このMac Pro 2019年モデルは主にAI処理、大規模な動画編集などの業務的用途が想定されていると考えられる

オプション概要

それではまず最初に、発表されたオプションの概要を簡易的に紹介していきます。なお、オプションについては、ラックではない「タワー型」の本体とキーボード、マウス等の付属品のみ紹介します(専用のXDRディスプレイについてはまた別の記事で紹介します)

参考:https://www.apple.com/jp/shop/buy-mac/mac-pro/tower#

 

 

オプション概要

※最小構成 599,800円 表示はすべて税別価格

オプションの種類オプション最高価格変動
プロセッサ(CPU)Xeon W-3223~Xeon W-3275M+770,000円
メインメモリ32GB~1.5TB+2,750,000円
グラフィックス(GPU)Radeon Pro 580X~Radeon Pro Vega II Duo x 2+1,188,000円
ストレージ256GB SSD~8TB SSD+286,000円
Apple Afterburner(処理サポートモジュール)0~1個(PCI-e接続)+220,000円
フレームキャスター付/ホイール付き+44,000円
マウス・トラックパッドMagicマウスのみ/トラックパッドのみ/両方+14,800円
プリインストールソフトウェアFinal Cut Pro X(動画編集ソフト),Logic Pro X(音声編集ソフト)+54,259円
最小~最高599,800円~5,926,859円

 

 

オプション概要について

後程各オプションの詳しい部分まで紹介する予定ですが、全体を見渡しての概要を説明していきます。

2013年から実に6年ぶりに更新された新しいMac Proですが、パソコンの主なパーツすべてをオプションで変更できるようです。2013年モデルは円柱形でしたが(下図)

Mac Pro 2013年モデル

この形状では内部パーツがあまりに特徴的過ぎてカスタマイズが困難となっていました。ですが2019年モデルは一般的なデスクトップパソコンと同じようにタワー型(箱型)になり、内部がとても広くなったことでより豊富なカスタマイズが行えるようになりました

これはApple自身も主張している、Mac Pro 2019年モデルの特徴です。

そういうわけで、2019年モデルの方がより広いニーズに応えることができるかもしれません。それでは各オプションの詳しい部分について解説していきます。

 

 

各オプションの説明

 

それでは上にあげたオプションを一つずつ解説していきます。ここでは価格や性能についても言及するため、是非ご購入の参考にしてください。

なお、性能についてはまだ不明な点がございますので、あくまでもあらゆる情報を基にした推測値になります。細かい性能が発覚され次第随時更新する予定です。

 

 

1.プロセッサ(CPU)

 

CPUはパソコンで最も重要になってくるパーツです。パソコン全体の処理性能はこの「CPU」というパーツに大きく影響されてきます。そしてCPUの種類が違えば価格の差も大きく生じてきます。なのでCPU選びは慎重に行う必要があるでしょう。

 

オプション

 

少し専門的な話になってしまいますが、CPUの詳しいオプションは以下の通りです。公式ホームページでは動作周波数、コア数について言及されていますが、ここでは一応CPUの型番についても紹介しておきます。

 

CPUコア数ブーストクロックTDPオプション価格
Xeon W-322384.0GHz160W規定
Xeon W-3235124.4GHz180W+110,000円
Xeon W-3245164.4GHz205W+220,000円
Xeon W-3265M244.4GHz205W+660,000円
Xeon W-3275M284.4GHz205W+770,000円

XeonはCPU業界で最も有名な「Intel」社のCPUシリーズの一つです。主にワークステーション(高性能デスクトップパソコン)やデータセンター向けのCPUとなっており、一般人により親しまれているCorei7などのメインストリームCPUとはまた違った志向のCPUになります。

なお、Xeonはサーバー向けCPUのみだと思われることが多いですが、Xeon-Wシリーズはワークステーション向けCPUですので、サーバー向けというわけではありません。そのためCorei7などと同様にゲーミング用途などの普通の使い方にも優れています

そしてオプションでは8コアのものから28コアのものまで存在します。一般的に、コア数が多いほどマルチ処理性能に優れていますが、コア数が多くても1コア当たりの性能が高くなるわけではないので、普通の用途(ゲームプレイや軽い動画編集等)においては最小構成の「Xeon W-3223」と「Xeon W-3275M」の性能差はほとんど感じられないでしょう。あえて誇張して言っていますが、仮に性能差を感じたとしても77万円の差は感じないと思います。

ただ、このMac Proはプロフェッショナル志向です。テレビ業界での業務的な動画編集、最先端の研究・検証・シミュレーションを行うための物理演算システム等の一般人では考えられない処理を行おうものならば最高構成時の性能が輝いてくるでしょう。

ちなみにTDPという項目は大まかな消費電力(CPUのみでの)を表します。最小構成と最高構成では40Wも違いますので発熱量や電気代に大きく差が出てくるでしょう。特に発熱量については、発熱が大きくなることで寿命の低下、(冷却ファンによる)騒音の増加を促進させる可能性も考えられる点に注意が必要です。

 

なんとなく最高構成のCPUを搭載したい気分にはなると思いますが、さすがにこのMac Proに関しては一般人が最高構成を選ぶのは厳しいものがあるかと思います。 以下の性能目安表も併せてご確認ください。

 

性能目安

Chart by Visualizer

こちらは最小構成時と最高構成時、それから最新のDell社のゲーミングデスクトップパソコン「ALIENWARE」(最高構成Intel Corei9-9900K)、そして前モデルとなるMac Pro Late-2013のCPU性能を比較したものになります。あくまで目安です。

一目でその超越した性能がわかると思います。なお、この性能値はCPUをフル活用したマルチ処理を行ったときの目安になるので、ゲーミング性能等の一般的な使い方ではまた話が変わってきます

最高級ゲーミングパソコンのALIENWAREの最高構成でスコアが20,000くらいなのですから、これ以上スコアが高くても普通の用途では体感できません。ちなみに最新の重たいゲームを快適にプレイしようとするとき、このスコアが15,000程度あれば十分です。

Officeソフトや動画閲覧、Web閲覧用途でしたらこのスコアが5,000程度あれば十分でしょう。

 

ちなみに私が使っているメインマシンのZ400ワークステーション(Xeon W3565 ※Xeon-Wシリーズではない)のスコアは5,000くらいですが、ゲームプレイはとても快適です。やはりゲーム性能というのは大部分が「グラフィックボード」に左右されます。この後、グラフィックボードのオプションについても解説していきます。

 

この後詳しく説明しますが、CPUオプションで24コア、あるいは28コアのものを選ばないと1.5TB メインメモリオプションを選ぶことはできませんのでご注意ください。

 

 

 

 

2.メインメモリ(RAM)

 

続いてはゲームプレイ、動画編集、3Dシミュレーティング等の重たい処理をするときに重要になってくる「メインメモリ」のオプションについてです。

メインメモリについてはどんなに大容量でも、その容量分使わなければその恩恵を受けることは全くできませんが、使いようによっては大容量による恩恵をかなり受けるパーツです。こちらも慎重に選ぶべきです。

 

オプション

 

サイズ構成オプション価格
32GB4 x 8GB DDR4 ECC規定
48GB6 x 8GB DDR4 ECC+33,000円
96GB6 x 16GB DDR4 ECC+110,000円
192GB6 x 32GB DDR4 ECC+330,000円
384GB6 x 64GB DDR4 ECC+660,000円
768GB6 x 128GB DDR4 ECC+1,540,000円
768GB12 x 64GB DDR4 ECC+1,100,000円
1.5TB(1,536GB)12 x 128GB DDR4 ECC+2,750,000円

 

メモリオプションで100万円変動するのも前代未聞なのに、まさかの300万円ですね。

メモリはすべてDDR4(種類)、ECC(エラー補正機能付きメモリ)となっていて、種類は変わりません。ECCメモリはメモリエラーが許されないデータセンター等によく使われますが、通常のメモリに比べて性能が上昇するわけではないです。普通の使い方なら通常のメモリと何も変わりません。ECCメモリを使っている辺りから、自分でメモリを増設しようとすると相性問題が発生しそうです。そのため、基本的には自分では増設することを想定しないようにしましょう

ただ、もしも自分で簡単に増設できるのならばそちらの方が圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。迷わずに最低構成を選ぶべきです。

最低構成時は32GBとなっていますが、このサイズは一般的なゲーミングデスクトップパソコンと同じくらいです。一般的なデスクトップパソコンは大体8GBからオプションが選べます。そして多くても32GBといった感じです。つまりは一般的な使い方をするには32GBで十分すぎるということです。

ただあまりにも重いゲームや一般人が行わないような動画編集、シミュレーティング等をする上では数百GBあるのが望ましいです。でもどんなに重い処理をしても1.5TBを使い切ることはほとんどできないと思います。

ちなみにCPUの都合上、1.5TBオプションを選択するためには24コア/28コアのCPUを選ぶ必要があります

 

私的には32GBで十分だと思いますが、メモリ一枚当たりの容量が増えると急激に高くなっている傾向にあるので、多くしても48GBですね。

 

先ほど説明しましたが、たとえ1.5TBのメモリを搭載したとしても32GBしか使わないのであればその体感性能は32GB選択時と全く変わらない点に注意してください。

むしろ1.5TBをフル活用しないのであれば通気性が悪くなる影響で32GB選択時よりもパフォーマンスが低くなってしまう可能性すらあります。

 

 

3.グラフィックス(GPU)

 

続いてはグラフィックスです。いわゆるグラフィックボード/グラボですね。

グラフィック性能はゲームプレイ等、3D処理を行うとき等に非常に重要になってきます。もしもこのMac Proでゲームを楽しみたいと考えているのならば、CPUやメインメモリ、ストレージ容量よりも真っ先にグラフィックスについて考えるべきです。

映像処理以外でも、動画をはじめとするあらゆるエンコードをCPUよりも優秀に行うことができたりビックデータの解析等にも貢献するでしょう。

 

 

オプション

 

オプションGPUの数GPUメモリ容量オプション価格
Radeon Pro 580X1つ8GB GDDR5規定
Radeon Pro Vega II1つ32GB HBM2+264,000円
Radeon Pro Vega II x 22つ64GB HBM2+572,000円
Radeon Pro Vega II duo2つ64GB HBM2+572,000円
Radeon Pro Vega II duo x 24つ128GB HBM2+1,188,000円
Radeon Pro W5700X1つ16GB GDDR6+150,000円(推測)
Radeon Pro W5700X x 22つ32GB GDDR6+300,000円(推測)

 

オプションは以上のようになっています。左側には型番、そしてGPUの数という項目では、一つのまとまりになっている処理ユニットが合計いくつあるかを表しています。普通は一つです。そして稀にウルトラハイエンドゲーミングパソコンのオプションでグラボ二枚刺し等を選んだ時に2つになります。

なので最高構成時の「4つ」というのは前代未聞です。そんなに聞いたことがありません。

そしてGPUメモリというのは、グラフィックボードが使う専用のメモリになります。ゲームプレイにおいてはこのサイズが非常に重要になってきます。最新のゲームプレイであれば8GBが望ましいところでしょう。16GBあれば完璧といった感じです。ですがこのオプション表では最高128GBとなっていて意味不明です。 もしかしたらグラフィックボードにゲーム以外の、AI処理等を行わせるのであれば128GBをフル活用することができるのかもしれないですが、通常の使い方ではまず使い切れないでしょう。

ちなみに上から3,4番目のオプションはどちらもGPUが2つでメモリサイズ、価格も一緒で性能も変わらないです。こちらは2つのGPUを2つのカードに分けるか1つのカードに2つ搭載するかの違いになっていて、4番目のオプションであればスロットが空くので将来的にグラフィックボードを増設することができるかもしれません。それに、通気性が良くなるかもしれません。

しかしグラフィックボード自体の熱は多く発生してしまうでしょう。同じカードに2つGPUを搭載する方がパフォーマンスが高くなるかもしれませんが、基本的には3番目のオプションで良いと思います。

サイズの右に記述しているのはメモリの種類になります。

性能の目安としては「GDDR5<GDDR6<HBM2」といった感じですが、HBM2は主にAI処理を目的として開発された、広帯域のGPUメモリです。そのためAI処理やエンコードなど、ゲーム用途以外の用途で真の力を発揮するでしょう。

 

そして下二つのオプションはまもなく追加されるものになります。2019年7月に発売されたAMD社のRadeon RX 5700X/XTをMac Pro用に改造したもになります。通常二枚刺しを行う「Cross fire」はサポートしていないのですが、どうやらMac Proに特化しているようで、二枚刺しオプションも存在しています。

ですが基本的な性能についてはRX 5700XTに毛が生えた程度です。

 

 

性能目安

 

それでは性能目安です。ここで紹介するのはグラフィックボードの処理性能の理論値になります。いわば理想値といった感じでしょうか。二枚刺しを行えばこの「単精度浮動小数点演算」の性能は単純に2倍になるようですが、実際の用途において2倍の性能を発揮するのは難しいですし、場合によっては1枚の時と変わらないこともあります。性能はGPUの数に比例するわけではないことに注意が必要です。

また、比較用に、ゲーミングデスクトップパソコンの最高オプションでありがちな「Nvidia GeForce RTX 2080 ti」、それから「Nvidia GeForce GTX 1080ti」それから現時点でグラフィックボードの頂点に立っている「Nvidia TITAN RTX」も投入します。

 

 

Chart by Visualizer

以上のような感じです。最新のゲームを高解像度・高品質で快適にプレイするにはこの値は6程度は欲しいところです。

なので最小構成のRadeon Pro 580Xを選んだ時、最新の重いゲームを快適にプレイするのは少し困難だと考えられます。加えて、もしもMac Pro専用の6K XDRディスプレイを使おうものならばPro 580Xでできることは動画再生が限界でしょう。

ゲームでもしない限りPro 580Xで十分だとは思いますが、ゲームプレイを考えているならばRadeon Pro W5700Xは欲しいところです。6K解像度 60fps以上で重いゲームをプレイしたいならばRadeon Pro IIは必須になってきます。

とても高性能なグラフィックボードですので重いゲームの処理は非常に優秀に行うことができますが、Radeon Pro Vega II duo以降のオプションについてはゲーム用というよりはAI処理用といった感じでしょう。

少なくとも一般人が使いこなすことができるとは考えられませんので選ばない方が良いです。というのも、最高構成ではグラフィックボードだけで800W以上の電力を消費してしまうと考えられます。まさかの電子レンジ二個分です。

アイドル時の電力はもちろん低くなりますが、不必要に高性能なグラフィックボードオプションを選んでしまうと熱問題が発生したり電気代が異常に高くなってしまうことが考えられます。自分の用途に合ったものを選びましょう。

ちなみにこのMac Proのパーツはグラフィックボードでさえも特殊になっているので、自分が持っているグラフィックボードを取り付けることは、まずできないと認識しておきましょう。

 

 

4.ストレージ

続いてはストレージです。ここまでのオプション説明で、このMac Proがなんとなく業務用であることがわかってきました。業務用と考えると、よりたくさんのデータを保存する性能が必要とされると思います。なのでストレージのオプションはかなり高いものまであります。しかし使わないと本当に意味が無いので自分に合ったものにしましょう。

 

オプション

 

容量種類オプション価格
256GBSSD規定
1TB(1,000GB)SSD+44,000円
2TB(2,000GB)SSD+88,000円
4TB(4,000GB)SSD+154,000円
8TB(8,000GB)SSD+286,000円

 

以上のようになっています。最近速くて低音、安定している「SSD」の価格はみるみる下がってきていますが、このMac ProではオールSSDとなっています。

SSDはその特性から、OSを入れる「Cドライブ(Windowsでいう)」用に使われることが多いですが、どうやらこのMac Proでは写真の保存もアプリのインストール先もすべてSSDになるようですね。

OS,アプリを入れる用SSD 1TB + データ用HDD 数TBというマルチドライブ構成にするのが最もコストパフォーマンスが高いですが、このMac Proにおいてそのような個人カスタマイズができるかはまだ不明なので最初から256GB SSDを選んでしまうのは少しリスキーかと思います。

このタワーに何もデータを残さないと断言できる人は256GBでいいかもしれませんが、さすがに少ないと思います。少なくとも1TBは欲しいところです。

2TBを使い切れる人はそこまでいないと思いますが、人によってはゲームをたくさんインストールしたりして軽く数TBのデータが溜まったりしますし、業務用途だと8TBオプションも悪くないと思います。ですがちょっと高すぎますね。

 

ですがこれも、普通にSSD単体で購入する時よりも明らかに価格の変動が激しいため、自分に合ったオプションを選ぶようにしましょう。使わなければ無駄ですからね。ちなみにSSD単体で購入しようとしたら1TBは1万円くらいしかしません

 

 

 

5.Apple Afterburner

 

 

オプション

オプションオプション価格
Apple Afterburnerを付けない規定
Apple Afterburnerを付ける+220,000円

 

このオプションは、搭載するかしないかのみです。Afterburnerはカード型になっており、グラフィックボードと同じくPCI-eスロットに差し込みます

このAfterburnerは通常のデスクトップパソコンには搭載されない、Apple独自のものになります。動画エンコード等をはじめとする処理に特化しており、それをサポートします。一般人が動画エンコードをする分にはグラフィックボードによるハードウェアエンコード等で十分すぎると思いますが、映画製作や3Dシミュレーションの処理を行うにあたって、このAfterburnerは心強いパートナーとなるに違いありません。だって20万円もしますから…

結論を言えば、通常の用途を想定している方はこのオプションを付ける必要はありません。このAfterburnerカードが一体どんなことに役に立ち、そしてそれをどうすれば有効活用できるのか、明確に理解しているうえで、その性能が必要だという場合にのみ選びましょう。完全に業務用です。

 

 

 

6.フレーム

 

 

オプション

オプションオプション価格
キャスター付きのステンレススチールフレーム規定
ホイール付きのステンレススチールフレーム+44,000円

 

このオプションは本体のパフォーマンスとは無関係のものになります。通常は普通のタワー型パソコンと同じように立てかけて固定する仕様になっていますが、オプションでホイール付きのものにすると転がすことができます

 

ホイールのイメージ

正直不必要に取り付けるとダサいですし、かえって危ないでしょう。というかどういう場面で使うんでしょうかね。

ちなみに重量は20kg弱となっていて、一般的なデスクトップパソコンの2倍程度あります。そのため、もし仮に運ぶ状況になったとしたら上の取ってで運ぶのは厳しいものがあるでしょう。社内でMac Proを使いまわすなんて状況になったら便利かもしれませんが、あくまでも4万円以上かかりますからね。

 

 

7.マウス・トラックパッド

 

続いては本体ではなく、周辺機器になります。本体性能がどんなに良くても、パソコンを操作する機器が自分に合っていないともったいないです。こちらも慎重に選ぶようにしましょう。 ですが、マウス・キーボード等の周辺機器については純正のものでなくても問題なく動作するので、自分でそろえるのも良いかもしれません。

 

オプション

 

マウス・トラックパッド
組み合わせオプション価格
Magic Mouse 2(純正マウス)規定
Magic Trackpad 2(純正トラックパッド)+5,000円
Magic Mouse 2 + Magic Trackpad 2+14,800円

 

ここまでくると+5,000円というオプションはかわいいものですよね。

Magic Mouse 2は初代のものとは違って充電式となっており、重量も軽くなっています。こちらは標準でついてきます。

そしてTrackpadにつきましては、Macbookと同じような操作を行うことができ、ジェスチャー(指の本数による制御等)が多用でよりスムーズな操作を行うことができます。私もMacbook airで体感しましたが、このジェスチャーに慣れたら非常に作業効率が増します

ただMagic Trackpadだけでは少し心もとないので、一応両方選択することをお勧めします。

 

 

キーボード

 

Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) 
Magic Keyboard(テンキー付き)- 英語(US) 
Magic Keyboard(テンキー付き)- 英語(英国) 
Magic Keyboard(テンキー付き)- 中国語(ピンイン) 
Magic Keyboard(テンキー付き)- 繁体字中国語(倉頡/注音) 
Magic Keyboard(テンキー付き)- 韓国語 
Magic Keyboard(テンキー付き)- スペイン語 

 

キーボードについては以上のオプションから選ぶことができます。

どれもテンキーがついている長いキーボードです。日本人であればほとんどの方が上二つのどちらかのオプションを選ぶでしょう。

ちなみにUSキーボードはクオーテーション等の位置が日本語配列と異なっていて、プログラマーにとっては使いやすかったりします。

 

 

 

8.プリインストールソフトウェア

 

プリインストールとは、購入者の手に届く前に事前にソフトウェアをインストールしておくことをいいます。このオプションでは事前に有料ソフトをインストールしてもらうことができます。もう使うことがわかっているのならば選ぶべきオプションですね。

 

オプション

 

Final Cut Pro X

Finale Cut Pro Xは動画編集ソフトです。プロフェッショナル仕様となっていて、Youtuberをはじめとして数多くの業界で採用されている高品質なソフトです。

オプションオプション価格
なし規定
プリインストール+32,222円(単体購入より4,578円安い)

 

プリインストールには32,222円かかりますが、単体で購入するよりも5,000円程度安くなっていますのでお得です。

 

 

Logic Pro X

Logic Pro Xは音声編集ソフトです。こちらも数多くの業界で愛用されています。その品質は間違いないものです。

オプションオプション価格
なし規定
プリインストール+22,037円(単体購入より1,963円安い)

 

こちらも多少お得になっています。使うことがわかっているならば選択必須ですね。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。相当長くなってしまいましたが、これでMac Pro 2019年モデルの本体のオプションはしっかりと理解してもらえたと思います。

どんなオプションであっても高い買い物になることに違いはありませんので、しっかりと自分の目的に合ったオプションを慎重に選ぶべきですね。

 

私が考える、一般人向けの構成は

 

  • CPU:Xeon W-3223(最低)
  • メインメモリ:32GB(最低)
  • グラフィックス:Radeon Pro Vega II
  • ストレージ:1TB SSD
  • マウス、トラックパッド、日本語配列キーボード

 

で、計922,600円です。

これ以上高い構成はもはや業務用です。







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