最近Nvidiaからは新シリーズ「GTX 16 series」のグラフィックボード「GTX 1650」が発売されましたが、この度強化版の「GTX 1650 ti」も発売されるとの情報が入ってきました。この記事ではGTX 1650 tiについて説明していきます。
なお、最近の発表では、GTX 1650 Tiは「モバイル向け」として登場するとのことです。デスクトップ向けについてはよくわかりませんが、とりあえずはゲーミングノートPCに搭載されるという認識でいましょう。 この記事はもともとデスクトップ向けのGTX 1650 tiの情報を掲載していたのですが、2020年2月にモバイル向け用に修正しました。
GTX 1650 tiの仕様
ではまず最初にGTX 1650 tiの仕様について紹介していきます。
ここではtiなしモデルの「GTX 1650」と比較してみたいと思います。なお、ここで取り扱うのはモバイル向けのものになります。
項目 | GTX 1650 | GTX 1650 ti |
---|---|---|
アーキテクチャ・プロセス | Turning 12nm | Turning 12nm |
トランジスタ数 | 47億基 | 47億基 |
ベースクロック | 1395 MHz | 1530 MHz |
ブーストクロック | 1560 MHz | 1725 MHz |
メモリサイズ・タイプ | 4GB GDDR5 | 4GB GDDR6 |
コア数 | 896 | 1024 |
消費電力 | 50W | 50W程度? |
主なスペックをまとめてみました。これはTechpowerupにあげられている仕様と、Tom’s hardwareの情報を参考にしました。また、先日発表された情報も併せています。
仕様的には、いつも通りのtiといった感じで、アーキテクチャやトランジスタ数の変更はなく、クロック数が上がりコア数も上昇しています。なお、このクロック数やコア数については不確かな部分がありますのでご注意ください。
そしてTDPなのですが、とりあえずはモバイル向けということで75Wもいくはずがありません。GTX 1650の50Wよりは多少上昇するかもしれませんが、それでもモバイル向けということでかなり抑えられるでしょう。
そしてアーキテクチャはRTXシリーズでも使われているTurning 12nmということで最新のものになります。ただしハードウェアリアルタイムレイトレーシングに特化しているわけではありません。
そしてメモリサイズですが、4GBのままとなっています。この性能帯では十分大きいサイズです。しかしメモリの形式がGDDR5ではなく、GDDR6にアップグレードされるとのことです。
そして性能なのですが、モバイル向けGTX 1650よりは高くなり、デスクトップ向けのGTX 1650と同等か、あるいは少し高いくらいの性能を保有することが期待されます。また、前世代のモバイル向けGTX 1060と同じくらいの性能になると予想されます。
GTX 1650 tiの立ち位置
続いてはこのGTX 1650 tiの立ち位置について説明します。
GeForceのGPUというのはある程度立ち位置が決まっていて、十の位の数字が
- 50 ・・・ローエンド、補助電源なしモデル
- 60 ・・・ミドルレンジ、TDP 150W程度
- 70 ・・・準ハイエンド、TDP 200W程度
- 80 ・・・ハイエンド、TDP 200W以上
という目安になっています。そのためGTX 1650 tiはぎりぎりローエンドの立ち位置になります。
ローエンドでは最新ゲームを設定を下げれば快適にプレイできるくらいの性能となっています。でもGTX 1650 tiはモバイル向けのGTX 1060と同等の性能を保有することが出期待されているため、数年前のミドルレンジくらいの性能を発揮することができるでしょう。
それに、コストパフォーマンスがGTX 1060よりも高くなると思われるので優秀なGPUになりそうです。
それに、リアルタイムレイトレーシングに特化していなくても良い人にとっては最高のグラフィックボードになるとも考えられます。
無難な感じがして良いです。
参考記事:https://www.tomshardware.com/news/nvidia-gtx-1650-ti-specs-listed-benchmark
https://wccftech.com/exclusive-nvidias-super-gpus-are-coming-to-laptops/