Nvidia社からGeforceNowの話が発表されたのは最近のことではありませんが、まだ世の中にはあまり知れ渡っていません。そこでこの記事ではこれから成長するであろうサービス「GeForce Now」とはなんなのかをわかりやすく説明して行きます。
目次:
GeForce Nowとは? 簡潔に説明

まずはGeForce Nowについて簡潔に説明したいと思います。
きっと、GeForce Nowについて公式ホームページでも調べてみたけどよくわからなかった、そんな人はぜひ記事を最後まで呼んでください。
この世で一番簡単に説明すると、
「ゲーミングパソコンがなくても快適にゲームをプレイできるサービス」
という一言につきます。
たぶんこの文章だけみたら夢のようなサービスだと感じる人は多いはずです。何せ、最新の重たいゲームをパソコンでプレイしたくなったら数十万円もするパソコンを購入したり、場合によっては自作パソコンを作ったりしなければ快適にプレイすることはできません。
それに、大きなデスクトップパソコンを部屋に置いてしまったらかさばるし電気代は高くなるし、移動できなくなります。
しかしこのGeForce Nowというサービスを利用すれば低スペックノートパソコンでもPUBGやApexLegendsなどの重たいゲームをサクサクとプレイすることができるかもしれないのです。
このサービスの簡潔な説明は以上になります。ここからは詳しく説明していきます。
GeForce Nowのココがすごい
それではもう少し深めて説明してみます。
まずGeForce Nowというのは「クラウドサービス」の一つになります。
クラウドサービスについて調べてみると、
インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
このような説明がされています。この文からわかる通り、クラウドサービスとはとても漠然としているサービスです。噛み砕いて説明すると、手元のパソコンで処理するはずのものを代わりにインターネット上で処理してくれるというのがこの「GeForce Now」でのクラウドサービスの形態と言えるでしょう。
そもそもGeForceというのはグラフィックボードで有名な「Nvidia」という会社のグラフィックボードブランドであり、例えば「GeForce GTX 1080 ti」というグラフィックボードを生産していたりします。
重たいゲームをパソコンでプレイしようと思ったら必須になってくる「グラフィックボード」ですが、GeForce Nowではインターネット上にグラフィックボードを搭載してくれるので、自分のパソコンに要らないのです。
パソコンパーツに詳しい身としては、インターネット上にグラフィックボードがあるというのはおかしな説明だと感じますが、たぶんこの説明が一番わかりやすいと思います。
そして、言葉だけではわかりにくいと思うので図で示してみました。

左側にあるノートパソコンが私たちが使うマシンにあたり、右側にあるのがGeForce Nowのサービスにあたります。
インターネットを通して高性能なパソコンにグラフィックの処理をしてもらっているイメージです。
ゲームをプレイするときに高性能なパソコンが必要になるのは主にこの「グラフィック処理の重たさ」が理由になってくるため、その処理をインターネットを通じて高性能なパソコンで行おうというのがこのサービスの主旨です。
こうなったときにノートパソコン側に必要とされるのは安定したインターネット接続のみです。(ただしあまりに低スペックなパソコンだと重くなることもあります)
それではこのGeForce Nowのメリットを挙げてみると
- 低性能なパソコンでも最新ゲームがプレイできる
- かさばらないゲーミング環境
- 電気代を抑えることができる
- 停電の影響を受けづらい
この4つとなります。
それぞれ説明していきましょう。
1、低性能なパソコンでも最新ゲームがプレイできる
先ほどから説明しているように、このサービスを利用すれば低性能なパソコンでも最新ゲームをプレイすることができます。
ゲームの重たい処理はすべてNvidia社がやってくれるのです。
2、かさばらないゲーミング環境
大きなゲーミングパソコンを部屋に設置することなく、小型のノートパソコンでもプレイできるためかさばらないという利点もあります。
また、環境を構築するときに大きなゲーミングパソコンだと配線が大変だったりパーツを組み立てたりで大変です。それに、ゲーミングノートパソコンを使うにしても私としてはあまりオススメしません。
つきましてはこちらの記事をご覧ください。
3、電気代を抑えることができる
ゲーミングパソコンを使っている人ならわかるかもしれませんが、グラフィックボードが消費する電力量は半端じゃありません。
といってもイメージがつきにくいので以下の記事で検証してみました。
これを考えるとネットワーク回線だけで済む「GeForce Now」では電気代がぐんと抑えられるのが想像できるでしょう。
4、停電の影響を受けづらい
自分のパソコンにグラフィックボード等のパーツがたくさん搭載されていると停電したときになんらかのトラブルが発生しやすくなります。
でもGeForce Nowのサービスが使っている高性能パソコンはおそらく無停電電源装置に繋がれていると考えられるため、停電の影響を受けづらくなります。
それに、ゲームデータについてもネット上に保存されているので安心です。
今はまだこのサービスは開始されていませんが、どうやら一部の地域ではベータ版を利用することが可能であるそうです。
ただしこの記事を作成した時点ではまだ日本ではサポートされていません。
けどこれからサポート地域が広がっていくみたいなのでぜひ公式ホームページをご確認ください。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/products/geforce-now/
GeForce Nowで期待できること
ここからはこのサービスで期待できることを考えたいと思います。
スマートフォンでもパソコンと同じゲームがプレイ可能?
この説はかなり有力です。スマートフォンのようなスマートデバイスでは当然ながらゲーミングパソコンのようなグラフィックボードを搭載することができないためパソコンと同じようなゲームをプレイするのは難しくなってきますが、
このサービスを使えばサクサク動かすことができると予想されます。
PUBGモバイルというゲームもありますが、あれは一部の高性能なスマートフォンじゃないと快適にプレイすることはできません。でも、このサービスを使えばどんなスマートフォンでも快適にプレイすることができるかもしれないのです。
そしてネット回線についてですが、今の4G回線でもある程度快適にプレイできるとは思いますが、5Gが登場したらさらに快適にプレイできるようになると考えられます。
そもそも5Gの登場はクラウドサービスを発達させると考えられていますね。
それだからこのタイミングでGeForceもクラウドサービスを提供し始めるのかもしれません。
ゲーミングパソコンがなくなる…?
これは期待されることというか懸念されることですが、もしかしたらゲーミングパソコンがなくなるかもしれません。
時代が進むにつれてネットワーク回線の技術も高まっていく一方なので、どのみちクラウドサービスは発達してくるでしょう。
そしてGeForce Nowなどのサービスに契約すれば実質ゲーミングパソコンを手に入れることができるので、手元に専用のゲーミングパソコンは必要なくなります。そしてパソコン自体がどんどん薄型になっていくのです。
ただしこのようなサービスが無料で提供されるはずがないので、ケースによっては自分でゲーミングパソコンを持っている方が安価で済むというのも十分にありえます。 サービスが開始したばかりは不安定な可能性が高いので、しばらくは自分でゲーミングパソコンをもっていて良いかもしれません。
以上となります。