前回、現状で分かっているIntel 10世代CPU「ice lakeアーキテクチャ」の情報をお伝えしました。今回も10世代CPUなのですが、アーキテクチャは「comet lake」です。
Cometlakeに関する最新情報↓
Intel第10世代Cometlake-S & 400番台チップセットについて整理してみる
第10世代Comet lakeデスクトップ向けCPUラインナップを解説【Comet lake-S】
この記事を1文で説明すると
- Intelの第10世代モバイル向けCoreプロセッサの「Corei7-10710U」は、AMDの主力モバイル向けプロセッサ「Ryzen7-3750H」の性能を1.5倍程度上回っている
IceLakeとの違い
まず最初に、前回の記事を振り返ってみます。
Intel 10世代CPU「IceLake」解説
こちらとなっていますが、この記事では「CometLake」の存在について明かしていませんでした。 CometLakeについてはだいぶ前から話が出ていて、実際の製品もリークされているようです。
では、Icelakeとどう違うのでしょうか?
プロセス10nm,14nm+++
まず両者で違うのは「製造プロセス」。第五世代Broadwellから14nmプロセスは開始しましたが、CoffeeLakeで14nm++になり、Cometlakeでは14nm+++となります。その互換性はなさそうです。
一方Icelakeでは前回紹介したように10nmプロセスとなっており、少し細かくなっています。
系列、用途
前回、IceLakeのデスクトップ版も発売されるだろうと予想しましたが、IceLakeはモバイル向けと一部のサーバー向けに用いられるとの情報があり、メインストリーム向けのSkylake系列とはまた違うようです。
一方CometLakeはSkylake系列となり、一般デスクトップ、モバイル向けとして活躍すると考えられます。
その性能とは?
Passmark
そしてここからは2020年1月に追記をした部分になるのですが、実際にIntelからCorei7-10710Uが製造され、Passmarkにその性能が登録されましたので紹介します。
以上のようになっています。Corei7-10710Uが登場する前はRyzen7-3750H(AMDの主力モバイル向けプロセッサ)とよく比較されていましたが、実際に登場したらRyzen7とは比べる意味がないくらい性能が高いことが判明しました。
そしてCorei7-8565Uなどの現行のモバイル向けプロセッサからもかなり進化しています。6コア12スレッドを搭載するようになったことが大きく関係しているでしょう。
ただ、AMDは2020年1月に、新しいモバイル向けプロセッサ「第三世代Ryzen APU モバイル向け」を発表しましたので、そちらとの性能も比較する必要がありますね。