最近Lenovoから新しいThinkbookシリーズの「Thinkbook14」が発表されました。
この記事では13インチモデルの「Thinkbook13」といろんな仕様を比較して、買うのに適しているのかを解説していきます。
この記事を2行で説明
- Thinkbook14は13sと比べてそこまで進化していないけど、バッテリー継続時間などで退化した面が意外と多い
- クーポン適用中であれば圧倒的にThinkbook14を購入すべきであるが、通常価格だけで比べるとThinkbook13sを購入した方が良い
前モデルと仕様を比較してみる
まずは主な仕様を13インチモデルと比較していきます。注目すべき項目のみをとりあげます
また、条件はそろえてスタンダードモデルの「Corei5搭載モデル」にし、ストレージやメモリなどオプションで変更できる点も揃えます。
比較項目 | Thinkbook13s | Thinkbook14 |
---|---|---|
解像度 | 1920 x 1080 フルHD | 1920 x 1080 フルHD |
ディスプレイ | 13.3インチワイド、非光沢 | 14インチワイド、非光沢 |
CPU | Corei5-8265U | Corei5-10210U |
グラフィックス | Intel UHD | Intel UHD |
メインメモリ | 8GB DDR4-2400MHz | 8GB DDR4-2666MHz |
標準ストレージ | NVMe 256GB SSD | NVMe 256GB SSD |
ワイヤレス | Wi-Fi 5まで | Wi-Fi 5まで |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
USB Type-C | 3.1 Gen2 x 1(映像出力対応) | 3.1 Gen1 x 1、3.1 Gen2 x 1(映像出力対応) |
USB Type-A | 3.1 Gen1x2(Powered USB x1 30W程度)
| 3.1 Gen1x2(Powered USB x1 30W程度) 2.0 x1 |
映像出力 | HDMI x1 | HDMI x1 |
イーサネットコネクタ | なし | 1個 |
メモリカード | なし | SD x1 |
本体寸法(幅x奥行x高さ) | 約 307.6×216.4×15.9mm | 約 326×229.8×17.9mm |
重量 | 1.34kg | 1.5kg |
使用時間 | 13.1時間 | 7.8時間 |
消費電力 | 45W | 65W |
Office | なし | なし |
価格 | 74,800円(楽天) | 121,000円 (クーポン適用によって62,700円) |
一通りの仕様を紹介できたところでそれぞれ解説していきます。
1、ディスプレイについて
Thinkbook14の「14」はディスプレイサイズを表すものです。13sでは13.3インチとなっていて、14では14インチとなっています。
つまりThinkbook14のほうが画面が0.7インチ(対角線 17mm)大きいということになります。0.7の違いはそこそこ体感できるかと思います。
ですがどちらも解像度は1920 x 1080のフルHDとなっているため、実質的な作業のしやすさとしてはほとんど変わらないかと思います。
2、CPUについて
CPUとはコンピュータの頭脳的な部品であり、CPUの種類によって全体の処理性能が左右されます。どちらもIntel製のCPUになりますが、13sでは「Corei5-8265U」、14では「Corei5-10210U」となっており、同じCorei5でも違う型番となっています。
この型番の違いは、簡単に言えばそのCPUが開発された時代が違うといった感じで、Corei5-8265Uが2018年のCPUなのに対してCorei5-10210Uは2019のCPUです。
性能の目安としては以上のような感じです。これはPassmarkの値を参考にしたものです。
10%くらいの性能向上が期待されていますが、体感上ではそこまでの差はなさそうです。
それもそのはず、この二つのCPUは結構なマイナーチェンジとなっており、構造自体そこまで変わりません。
また、ゲーム性能において重要になってくる「グラフィック処理プロセッサ」については多少進化したみたいですが、体感ではほぼ全く分からないくらいです。
全体として数%の性能上昇程度です。
3、メインメモリについて
並列して多くの処理をしたり、重い処理をしたりするときに重要になってくる「メインメモリ」というパーツについてですが、容量は変わらず8GBですが、メモリのクロック数が2400MHzから2666MHzに上昇しています。
この上昇によって多少メモリの性能が上がるわけですが、体感上ほぼ変わらないです。
4、インターネット接続について
ワイヤレス接続(Wi-Fi)についてはどちらも変わらずWi-Fi 5までの対応となっています。
この「Wi-Fi 5」というのは「IEEE 802.11ac」という規格のことをいいますが、最近話題になり始めた「Wi-Fi 6」の前世代の規格になります。
現状、Wi-Fi 5が世の中に最も普及しているので速度不足ということはまずありませんが、Wi-Fi 6などの最新テクノロジーは取り入れていないようです。
そして有線のLANケーブルで接続する「イーサネット」についてですが、13sではコネクタが無かったのに対してThinkbook14では1つ存在しています。
これはおそらく、本体が大きくなったことによってスペースが多くできたからでしょう。このコネクタはまだまだ使われているので、有ると相当便利だと思います。
5、外部通信について
音声端子や映像出力端子については変更ありませんが、USBについては大きく変更しているようです。
まず、USB Type-C端子が一つ増えました。
USB Type-Cとは以下のような端子のことです。

13ではUSB Type-C Gen2が1つだけだったのに対して、Thinkbook14ではGen2が1つ、Gen1が1つとなっています。
この「Gen」というのはUSBの規格のことであり、Gen2のほうがより高速接続ができます。
しかし増えたのはGen1ポートです。
そして皆さんおなじみのUSB Type-AについてはThinkbook14で1端子増えました。
Type-Aは以下のような端子です。

この端子が一つ増えたわけですが、増えたのは「USB 2.0」です。そのため、USB 3.1ほどの高速通信はできません。
おそらくこれも、本体サイズが大きくなったことでスペースができたから増やしたのでしょう。
また、SDカードリーダーもできました。
USB端子から変換ハブなどを使ってSDカードを利用することもできるのですが、なぜかSDカードリーダーが出現しました。ハブを通すよりはこちらの方が便利かもしれませんが、端子をあまり増やさない今の時代には従っていないようです(Macbook等はほぼUSB Type-Cしかない)
スペースができたからというのもあると思いますが、きっとビジネス用途を意識したのでしょう。
6、バッテリーについて
バッテリーについては、本体が大きくなった分バッテリーの性能も上がったのかと思われましたが、予想に反して性能が下がってしまいました。
消費電力の向上なども関係あるのですが、
Thinkbook13では13時間くらい継続して使えてたのに対して、Thinkbook14では8時間くらいしか継続して使えなくなりました。
8時間が短いとは言いませんが、どうせなら本体サイズが大きくなっても電池持ちは変わらないみたいなコンセプトでもいいかと思います。
7、サイズ・重量
サイズについてはディスプレイが大きくなったThinkbook14のほうがもちろん大きいです。
幅と奥行きが大きくなるだけなら普通だとは思いますが、おまけに高さが2mmほど高くなっています。
そして2mm近くの厚さになってしまっています。今の時代17.9mmの厚さは決して薄いとは言えませんので、少し気になる人もいるかと思います。
ただし、あくまでビジネス向けのノートパソコンなのでスタイリッシュさはあまり重視されていないのかもしれません。
また、重量についても200g近く増えています。ただ、重量については1.5kgということで比較的軽い方かと思いますので、持ち運びはしやすいでしょう。
8、オプション
表の仕様はあくまでも「Officeなし・Corei5モデル」という標準オプションですが、Officeを付けたりCPUを変更できたりします。
ただ、Thinkbook13sがCorei5,Corei7を選べたのに対して、Thinkbook14ではCorei3,Corei5しか選べないようになっています。
選択肢が減ったのではなく、低性能モデルへ全体的にシフトした感じでしょうか。CPUも新しくなったしCorei3はいままでのCorei5くらい活躍でき、Corei5はいままでのCorei7と同じくらい活躍できる、とでも考えたのでしょうか。
ですが先ほど紹介したように、CPUについてはあまり性能の上昇が期待されません。
9、価格
表では同じようなオプション同士で比べていますが、標準価格としてThinkbook13sが74,800円、Thinkbook14が121,000円となっています。
はっきりいいますが、明らかにThinkbook14は高すぎます。
もしかしたらこの後値下げをしていくのかもしれませんが、正直このままだとこのノートパソコンを購入する意味があまりないと思います。
ですが、表にも記載されている通り限定でクーポンが配布されているので、破格の62,700円という価格で購入できるようです。
以下の公式ホームページから注文を行えば適用されます。
というかクーポンで半額近く割引ってなんなんですか…笑
結論
Thinkbook13sを購入するべき
- →性能はほとんど変わらない
- →USB端子が少ないなどの欠点もあるが、バッテリー持続時間が長いなど良いことがかなり多い
ですが、先ほど紹介したクーポンが適用されている期間であれば圧倒的にThinkbook14を購入するべきだと思います。コストパフォーマンスが高すぎます。
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※Thinkbook14についてはクーポン配布が終了したら通常価格に戻ります。