スマートフォンで調べものをする時、インターネットブラウザを使うと思いますが、有名なものとして「Google Chrome」があります。Googleのアカウントを持っているということで何となく惰性でChromeを使っている人は多いかもしれませんが、今一度見直すべきかもしれません。
今、Samsungのインターネットブラウザも注目されてきています。この記事では、そんなSamsungのブラウザについて紹介していきます。
Smasungインターネットブラウザとは
iPhoneやiPadに最初からインストールされている「Safari」や、Androidスマートフォンで推奨されている「Google Chrome」などは聞いたことがある人は多いと思います。しかしSamsungのブラウザについては知っている人は割と少ないかもしれません。
というのも、SamsungのブラウザはSamsungが製造している「Galaxy」スマートフォンシリーズには最初からインストールされているものの、他の普通のAndroidスマートフォンにはインストールされていません。そのため、一部の人が使っている現状になります。
しかしSamsungのブラウザはGalaxyスマートフォンでなくても利用することができます。Google Playストアからダウンロードする必要がありますが、もちろん無料です。
ちなみにiPhoneの「App Store」では入手することができません。

今回は試しに私が持っているAndroidスマートフォン(ASUS Zenfone 4 Max Android 8.1)で利用してみました。比較としていつも使っているGoogle Chromeにも注目しました。
Samsungブラウザのメリット
まず最初にSamsungブラウザを利用してみて優秀だと感じたポイントについて紹介していきます。
1.動作が軽い
私が使っているAndroidスマートフォンはあまり性能が高いとは言えません。iPhoneであればどれも性能が高いのでブラウザの軽さについてそこまで議論する必要はないのですが、Androidスマホには様々な性能のものがあるのでブラウザの動作の重さも重要なポイントになってきますね。 ブラウザの重さとは、Webページにアクセスしたときの表示速度やスクロールしている時のカクツキ等が指標となります。 Webサイトを運営している筆者ならわかるのですが、これらの要素は主にWebサイト側で変わってきます。 つまり、やたら派手なアニメーション等が流れるWebサイトの方が重くなるということですね。しかしある程度ブラウザも関係してくるようです。 気持ち程度の問題かもしれませんが、普段同じスマホでGoogle Chromeを利用している時よりも全体的に動作が軽く感じました。かといってJavaScript等の機能が使えないわけではありません。
いつもならスクロール時に多少カクついてしまうサイトでも、Samsungのブラウザだとなぜか滑らかに動作していました。また、ページの表示速度についてもSamsungのブラウザの方が若干速い印象です。
当サイト「BableTech」も私のスマホからしたらそこそこ重いほうですが、トップページの表示速度がGoogle Chromeに比べて1秒ほど速くなりました。
2.アドレスの編集が簡単

Chromeなどと同じようにブラウザの上部にはURL(アドレス)が表示されています。もしかすると設定で調整できるのかもしれませんが、Google ChromeはURLを編集しようと、このアドレスバーをタップしても検索モードになってしまい、URLの微調整ができない仕様になっています。そのため、URLの一部分をコピーするなどの作業が難しくなってきます。
しかしSamsungブラウザの方はアドレスバーをタップすることでアドレスの微調整を行うことができます。

そのためすぐにURLをコピーすることができたり、アドレスの一部を編集することができます。この機能が必要なくても特に問題ない人は結構いると思いますが、筆者のようにWebサイトの運営等を行っているとこの機能がありがたく感じます。パソコンでは何の問題もなくできることですが、意外とスマートフォンのブラウザでは実装されていないことが多かったりするんですよね。ただ、私が持っているAndroidスマホのChromeでは利用できないのにiPhoneのChromeだと利用できます。
3.強制ダークモード
最近スマートフォンでは「ダークモード」と呼ばれる、全体的に暗い配色にするモードが注目されつつあります。しかしダークモードを利用するにはOS側が対応している必要があり、iPhone等では簡単に利用できるものの私のもっているAndroidスマホでは利用することができません。また、仮に利用できたとしてもWebページ側もダークモード配色をサポートしている必要があり、なんだかんだでブラウザの利用中はほとんどダークモードの恩恵を受けられないのが現状です。 しかしSamsungのブラウザには強制ダークモード機能があり、スマートフォン側、およびWebサイト側いずれもダークモードをサポートしていなくても、自動で暗めの配色にしてくれます。


下のスクリーンショットはiPhoneでダークモードを利用したときのものです。当サイト「BableTech」はダークモード配色をサポートしていますので、このように暗めの配色になります。 一方で上のスクリーンショットはSamsungブラウザの強制ダークモードです。 当サイトの本家ダークモードとは配色が異なっているので自動で色を割り当てていることがわかりますが、割と自然に仕上がっています。これで夜中に調べ事をするときに急に明るいサイトが表示され、目をいためてしまうということはなくなりますね。
4.ツールバーの位置



iPhoneのChromeだと下側に戻るボタンや更新などの操作が行えるツールバーがありますが、私のスマホのChromeでは上側にツールバーがあります。また、スマホ本体に戻るボタンが完備されているためか、アプリ内では戻るボタンが存在しません。 好みによるかもしれませんが、これらのツールバーが上側にあるといちいち指を上までもっていかなければならず、操作が大変になってしまう印象です。設定で変更することもできません。
しかしSamsungブラウザでは標準で下側に配備され、諸機能にアクセスすることができます。また、設定によってツールバーの位置を変更することも可能です。
5.拡張機能
ブラウザの拡張機能といったらGoogle Chromeのものが有名ですが、Chromeの拡張機能はパソコン版のものでしか利用することができません。スマートフォン版ではAndroid版でもiPhone版でも拡張機能を利用することができません。
ですがSamsungブラウザではいくつかの拡張機能を導入することができます。

諸機能一覧のところに、「アドオン」とありますが、これがその拡張機能にあたります。また、そのすぐ上に「広告ブロッカー」と表示されていますが、この機能も拡張機能の一つです。スマートフォン版のChromeでは広告ブロッカー(Google広告などのWeb広告を表示なくさせる)を導入するのが困難ですが、Samsungブラウザではあらゆる広告ブロッカーをすぐに利用することができます。 当サイトも広告収入などで成り立っているので広告ブロッカーは敵ではありますが、やはり見る側にとっては素晴らしい機能ですし、人気なんですよね。
6.設定が豊富
その他Chromeとの違いはいくつかありますが、全体的に設定が多いのがSamsungブラウザの良い所です。とはいえデフォルトのままでも全く問題なく使えるので、設定とかよくわからない、という人も安心して使えるかと思います。
Samsungブラウザのデメリット
続いてGoogle Chromeなどと比べた時に感じるSamsungブラウザの残念なところについてです。
1.翻訳機能がない
Google Chromeではスマートフォン版についてもWebサイトの翻訳機能を使うことができますが、SamsungブラウザではSafariなどと同じように標準ではそのような機能を利用することができません。拡張機能として導入できないかとも考えましたが、そのような拡張機能もないようです。そのため、英語で書かれたページを見るときはGoogle翻訳などのサービスをするほかありません。やはり翻訳関係についてはGoogleが最も優秀だといえますね。
2.同期系
Google ChromeにGoogleのアカウントを結び付けることで、同じアカウントにログインしているChrome同士でブックマークや拡張機能、履歴等を同期することができます。Webサイトのフォームデータやパスワードなどを共有したり、他のデバイスで同じWebページを表示させるなどの同期機能も利用することができるのでGoogleアカウント一つ持っているだけで非常に便利です。
SamsungブラウザでもSamsungアカウントにログインすることで似たような機能を利用することができますが、やはりGoogleアカウントの方が汎用性が高いということもあって優秀な印象です。 実際これらの同期機能をそんな頻繁に使うかと言われたらそうでもないですが、日ごろからGoogleアカウントを多用している人や、様々なデバイスを横断して使っている人については重要なポイントなのかもしれません。
導入方法
このアプリは、先ほど説明したようにAndroidスマートフォンでGoogle Play Storeを通して利用することができます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sec.android.app.sbrowser&hl=ja
このURLにアクセスすることでインストールすることができます。日本ではあまり利用されていないようですが、ほとんど違和感なく日本語化されていますので非常に使いやすいかと思います。
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