ハイエンドのAndroidスマートフォンにはだいたいQualcomm社の「Snapdragon 855」が搭載されつつあります。今の所はこれのクロックアップ版「855+」が最新となっているわけですが、そんな中新たな「865」という型番を持つCPUが登場する予定です。 この記事ではSnapdragon 865の性能を最新の「iPhone 11」とも比べてみたいと思います。
この記事を2行で説明すると
- Snapdragon 865ではSumsungの7nm EUVプロセスが採用される
- iPhone 11との性能差はほとんどない
Snapdragon 865の仕様
まず最初に、Snapdragon 865というCPUの仕様を、855や855+、それからiPhone 11に搭載されているA13 bionicなどと比較しつつ紹介したいと思います。
比較項目 | 855 | 855+ | 865 | A13 bionic |
---|---|---|---|---|
プロセス | 7nm | 7nm | 7nm(EUV) | 7nm(EUV) |
最大クロック | 2.84GHz | 2.96GHz | 2.84GHz | 2.65GHz |
コア数 | 8 | 8 | 8 | 6 |
申し訳程度にしか情報がないのですが、一応今の所以上のようになっています。
7nmプロセスではSumsungの7nm EUVを採用しているそうで、従来の7nmプロセスよりも多少の性能上昇が期待できるとのことです。
そしてクロック数については855と同じになっていて、iPhone 11の「2.65GHz」より多少高いです。ですが正直クロック数はそこまで性能に影響してきません。
そしてコア数は安定して8コア(1+3+4)構成になっています。一説によるとこの組み合わせ、このクロック数がかなり安定し、これからのQualcomm CPUに当分採用される可能性が高いとのこと。
Snapdragon 865の性能とは
続いては性能を見ていきましょう。今回はGeekbench v4を参考にします。
以上のような感じです。
855+から865への性能上昇は、Geekbenchだとあまりないようです。ですがサンプルが少なすぎて信憑性に欠けます。おそらく、新しいプロセスを採用したこともあってもう少し性能が上昇するでしょう。
そしてiPhone 11に搭載されている「A13 Bionic」と比べた時ですが、かなりの僅差になっています。
Snapdragon 865とA13 Bionic、どちらの方が性能が高いか比べたいところですが、この値の差なら誤差のようなものなのでなんとも言えません。
ただ、間違えなくどちらも性能が高いです。
このSnapdragon 865については年内には発表される見込みです。
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