Surface NeoやGalaxy Book Sに搭載される「Lakefield」CPUってなんなの?【徹底解説】

投稿日:2019年11月17日
更新日:

みなさんは10月に行われたMicrosoftの新製品発表会をご覧になりましたか。

その発表会で、Microsoftは新しい「Lakefield」プロセッサを搭載する「Surface Neo」という2画面小型ノートパソコンを発表しました。

また、Sumsung社の次世代の「Galaxy Book S」というノートパソコンでもLakefieldプロセッサが採用されることが決定しています。

この記事では、「Lakefield」プロセッサとは一体何なのか?について解説していきます。

 

 

この記事を2行で説明すると

  • Lakefieldプロセッサでは高性能なコア(Sunny Cove)低電力のコア(Tremont)を効率的に使い分ける
  • Lakefieldプロセッサ搭載製品はMicrosoft Surface NeoSumsung Galaxy Book Sなどがあり、今後も増えていく予定

Lakefieldプロセッサとは?

Lakefieldプロセッサとは、簡単に説明すると第7世代の「Atom」向けアーキテクチャ第10世代Coreシリーズの「Icelake」向けアーキテクチャを組み合わせたCPUです。加えて、内蔵グラフィックスとしてはIcelakeアーキテクチャと同じ「Intel 11世代グラフィックス」が採用されます。

また、これらのコアを組み立てる際に3Dダイスタッキング技術「Foveros」活用します。

ここでは、Surface Neoなどに搭載されると考えられる「Corei5-L16G7」について説明していきます。

 

 

第7世代Atom向けアーキテクチャ「Tremont」

Lakefiledプロセッサには「Tremontアーキテクチャ」に基づいたコアが4つ組み込まれます。

Tremontアーキテクチャは低電力CPU「Atom」系列用のアーキテクチャで、Intelの最新技術によって「10nm」プロセスを実現します。

よく激安のノートパソコンや2in1 PCに搭載されがちなCPUで、その消費電力は10Wいかないくらいです。

通常のモバイル向けCPUの消費電力が30W程度であることを考えるとかなり省電力なCPUだと言えます。

 

そして消費電力が少ない分処理能力もかなり低いです。通常のモバイル向けCPUの半分以下の性能という認識で良さそうです。第6世代と比べてだいぶ進化するみたいですが、それでも低電力&低性能という位置づけは変わらないので、このコアには低負荷の処理が任されます

 

第10世代Coreiシリーズ「Icelake」向けアーキテクチャ「Sunny Cove」

「Tremont」アーキテクチャのコアのみを搭載するならばそれはただのAtom CPUになりますが、Lakefieldプロセッサでは第10世代Coreiシリーズ「Icelake」向けアーキテクチャ「Sunny Cove」を採用したコアが1つだけ組み込まれます。

 

第10世代Coreiシリーズは「Icelake」と「Cometlake」の二つがありますが、Lakefieldでは、10nmプロセスで構成されている「Icelake」のCPUアーキテクチャ「Sunny Cove」に基づいたコアが搭載されます。

IcelakeCPUのコアは非常に優秀で、前世代のモバイル向けCPUよりもおよそ20%程度性能が上昇しています。

 

消費電力もそこそこ低いです。例として「Corei7-1065G7(4コア8スレッド)」はTDPがたったの15Wとなっています。

Lakefieldではこのコアを1つのみ搭載するので、Sunny Coveアーキテクチャコアが占める消費電力は10W以下となるでしょう。

 

Tremontと比べてコアあたりのパフォーマンスが非常に高いので、Sunny Coveコアには重い処理が任せられます。

 

Intel 第11世代グラフィックス

Lakefieldでは、内蔵グラフィックスとしてIntel 第11世代グラフィックスが組み込まれます。

Intel 第11世代グラフィックスといっても、EU(実行エンジン)の個数でその性能は変わってきます。そしてLakefieldプロセッサではその中でも最上位の「64EU」のGPUが内蔵されます。これは型番に「G7」がついていることからもわかることです。

 

この64EUの11世代グラフィックスはかなり性能が高く、前世代の「9世代グラフィックス」と比べて倍以上性能が高いです。

 

性能目安としては

 

以上のようになっています。

Gen11というのが第11世代グラフィックスのことを表し、GTX 1050 tiは前世代のNvidia製ミドルレンジ・グラフィックボードです。

GTX 1050 tiくらいの性能があれば最新のゲームでも設定を少し下げれば快適に遊べます。なのでゲームは厳しそうですが、かなりグラフィック性能が高いことがわかります。

 

ちなみにGen 12はIntelの12世代グラフィックス「Xe」のことを表し、Vega8はAMDのCPUに搭載されている内蔵グラフィックスです。

 

 

Lakefieldのココがすごい

Lakefieldプロセッサの仕組みについてざっと説明しましたが、Lakefieldプロセッサではこれらのコアをかなり効率よく使うことができます

 

処理によってコアを使い分ける

仕組みを紹介したときに少し説明しましたが、Lakefieldプロセッサではこの二種類のCPUコアを処理によって使い分けます

ただのWebブラウジング程度であれば低電力の「Tremont」コアの処理性能で十分足りるので、そちらを主に利用するでしょう。

すると比較的消費電力が高いSunny Coveコアを使わずに済むので消費電力を抑えることができます

そして動画再生やオフィスソフトなど比較的軽い処理を行うときはSunny Coveコアも効率的に使うので、パフォーマンスの高さを実感することができるでしょう。

また、軽いゲームであればIntel 第11世代グラフィックスで十分に処理することができそうです。ただし、ゲーミングパソコンではないので最新のゲームを快適にプレイすることは不可能に近いです。

(そもそもSurface Neoのような小さい本体でゲームをプレイする気にはなりませんが)

 

これらのコアの使い分けについては、OS側でコントールすることができるようになるそうです。

 

小型サイズ

Lakefieldの特にすごいところは、そのサイズです。

Lakefieldでは最新の3Dダイスターキング技術「Foveros」が実現されます。

Foverosでは2個のダイを積層し、二つのダイを効率的につなぐことで高密度で高性能なダイを作成することができます。

そのため、新型の小型ノートパソコン? 「Surface Neo」に搭載することも可能なのです。

 

 

どのような製品に導入されるのか

Lakefieldプロセッサを採用する製品は現時点で「Microsoft Surface Neo」、それから「Galaxy Book Sの次期モデル」などがあげられます。

 

Surface Neo

Surface Neo

Surface Neoはかなり小型の2in1 PCです。上下がどちらも画面になっていて、2画面タブレットとして使うこともできます。

 

次期 Galaxy Book S

https://japanese.engadget.com/2019/08/07/snapdragon-8cx-galaxy-book-s-23/

Galaxy Book Sは薄型のノートパソコンです。

上の画像は現行品ですが、おそらく次期モデルも同じようなデザインになると思われます。

その重さは1kgを切っていて、画面を閉じても薄さは1cm程度しかありません。

現行品はQualcomm社の「Snapdragon 8cx」というCPUを搭載しています。

関連記事:新たなノートパソコン用CPUの登場?【Snapdragon 8cx】

 

 

Sunny CoveやTremontアーキテクチャに基づいたCPU自体がまだあまり普及していないので、この「Lakefieldプロセッサ」を採用するパソコンはこれから増えていくでしょう。

 

参考記事:https://www.tomshardware.com/news/intel-lakefield-cpu-specs-core-i5-l16g7







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