ゲーム用のNvidiaの最強GPUといったらやはりRTX 2000シリーズですが、コスパ最強GPUといったらGTX 16シリーズでしょう。現在GTX 1650やGTX 1660などがありますが、GTX 1650の進化バージョンとして「GTX 1650 Ultra」が噂されています。
この記事ではそんな「GTX 1650 Ultra」の実態について説明していきます。
この記事を1文で説明すると
- RTX 2070と同じGPUがベースになっている「GTX 1650 Ultra」が登場し、既存のGTX 1650と1650 SUPERの中間の立ち位置になる可能性が高い
GTX 1650 Ultraの仕様
それでは早速、噂されているNvidia GeForce GTX 1650 Ultraの仕様について紹介します。ここでは、現在のところ登場しているGTX 1650、それからGTX 1650 SUPERと比較していきたいと思います。
なお、どれもデスクトップパソコン向けのものになります。
GTX 1650 Ultra | GTX 1650 | GTX 1650 SUPER | |
---|---|---|---|
GPU | TU-106 | TU-117 | TU-116 |
コア数 | 896 | 896 | 1280 |
ブーストクロック | 1,590 MHz | 1,665 MHz | 1,725 MHz |
VRAM | 4GB GDDR6 | 4GB GDDR5 | 4GB GDDR6 |
TDP | 90W | 75W | 100W |
現在噂されている仕様としては以上の通りです。
GPUとしてはTuringアーキテクチャのTU-106となっていますが、このGPUはRTX 2060や2070にも採用されているものになります。細かい型番が違いますので全く同じものというわけではありませんが、どちらかというとハイエンド向けのGPUといえるでしょう。 対して既存のGTX 1650シリーズではTU-110番台のGPUが採用されています。
そしてCUDAコア数についてはUltraというわりには少なくなっていて、GTX 1650と同じになっています。そしてGTX 1650 SUPERよりも少なくなっています。
それだったらブーストクロックが高いのかとも期待しましたが、そういうわけでもなく、むしろこの表上では一番低くなっています。そのため、特にGTX 1650 SUPERの上位モデルという位置づけではなさそうです。
そのことは、TDPが90Wであることからも読み取れます。しかし90Wですので、マザーボードから供給される電力「75W」を超えています。そのため、補助電源のピンが必要になってくるでしょう。
GTX 1650 Ultraの位置づけ
先ほども説明しましたが、このスペックだとちょうどGTX 1650とGTX 1650 SUPERの間に位置します。つまり、UltraとはいいつつもSUPERよりは低めということですね。 何となくUltraというと更に高いイメージがありますが、より質の高いGPUを利用しているという点でUltraなのでしょうか。
ただし、RTX 2060 / 2070と同じGPUを採用しているということで価格についてはGTX 1650 SUPERと同じか、あるいはSUPERよりも高くなるのではないかと予想されます。ただ、RTX 2060 / 2070と同じGPUだからといって(GTXシリーズなので)特にRTコア(レイトレーシング処理)やTensorコアを積んでいる様子はありません。そのため正直立ち位置が微妙といった感じです。
もちろんGTX 1650 Ultraは噂程度の話であり、本当に市場に登場するかは疑問なところです。 ちなみに私の個人的な意見としては、今後レイトレーシングをサポートしているRTXシリーズGPUにもローエンドモデルが登場し、(RTX 3050?) すべてのGeForceシリーズでレイトレーシングがサポートされる時代が来るのではないかとにらんでいます。