2019年の後半にGoogleからは新しいAndroidスマートフォン「Pixel 4」シリーズが発売されました。
Pixel 4はPixel 3の後継モデルとなったわけですが、その価格はiPhone等と同じように10万円程度となっていて少し高すぎると感じている人もたくさんいるでしょう。しかしPixelシリーズスマートフォンには「a」がついた廉価版モデルも存在します。
Pixel 3シリーズの時は「Pixel 3a」が発売されました。そしてPixel 4シリーズでもPixel 4aが発売されると言われているため、この記事ではPixel 4aの情報をまとめていきます。なお、まだ噂程度の情報が多いため、信ぴょう性はあまり高くないです。
この記事を2行で説明すると
- Pixel 4の廉価版「Pixel 4a」では背面カメラレンズが1つになり、顔認証の代わりに指紋認証ができるようになると考えられる
- おすすめのスマホにはなりそうだが、実際のところPixel 3aと大して仕様が変わらない
Pixel 4aのデザインを紹介
スマートフォンで最も重要になってくるのは「デザイン」でしょう。
まず最初に、Pixel 4aのデザイン・見た目を紹介していきます。
なお、ここで紹介するデザインは@OnLeaksと@91mobilesによって予想されたものになりますが、Onleaksはこれまで数々の実績を保有しているため、かなり信ぴょう性が高いです。

このようになっています。
なんとなく見たことがあるデザインだと思ったら、これPixel 4とあまり変わってないですね。ただ、内側についてはベゼル上部が狭くなっていて左上には内カメラ用のパンチホールがあります。
それでは他のモデルと比較してみましょう。


こうやって見てみると改めてPixel 4に似ているのがわかります。背面の左上には四角いカメラフィールドが存在し、中にフラッシュのLEDがあるのがわかります。
ただ、このライトの位置がPixel 4と異なっています。また、背面には指紋センサが搭載されています。カメラフィールドのスタイル上、Pixel 3aとは似ても似つかないデザインではありますが、カメラフィールドをのぞいたらPixel 3aと全く同じデザインかもしれません。ちなみにPixel 4aではPixel 4では存在しなかった3.5mmイヤホンジャックが装備されるそうです。
それでは続いて、Pixel 4aの詳しい仕様について紹介していきます。
Pixel 4aの仕様
続いてはPixel 4aのハードウェア面の仕様を紹介していきます。なお、こちらも噂程度の話になっているので信ぴょう性についてはあまり高くありません。
ただ、スマートフォンの技術仕様にはある程度の典型があるため、ほぼ確実にこのような仕様になると考えられます。ここでは比較用にPixel 4と前世代の廉価版「Pixel 3a」も投入します。
比較項目 | Pixel 4 | Pixel 4a | Pixel 3a |
---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 5.7インチ | 5.81インチ | 5.6インチ |
解像度 | 2280×1080 | 2340×1080? | 2220×1080 |
CPU | Snapdragon 855 | Snapdragon 730 | Snapdragon 670 |
メインメモリ | 6GB | 6GB | 4GB |
モバイルネットワーク | 4G LTE | 4G LTE | 4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 5まで | Wi-Fi 5まで | Wi-Fi 5まで |
背面カメラ | 12.2MP + 16MP | 12.2MP | 12.2MP |
前面カメラ | 8MP | 8MP | 8MP |
バッテリー容量 | 2,800mAh | 3,000mAh | 3,000mAh |
外部接続 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
生体認証 | 顔 | 指紋 | 指紋 |
価格(64GB) | 89,980円 | $499ドル~ 5万円台 | 48,600円 |
以上のようになっています。それでは各項目について説明していきます。
ディスプレイサイズ
本体サイズも重要ですが、結局目に入るのはディスプレイですから、ディスプレイのサイズも重要になってきます。先ほどデザインを紹介しましたが、そこではPixel 4aはPixel 4に比べてベゼル上部(ディスプレイの上枠)が狭くなっているのがわかります。
Pixel 4と4aは本体サイズこそ変わらないみたいですが、ベゼル上部が狭くなることで0.1インチ程度大きくなるといわれています。
解像度
解像度についてはPixel 3のころからほとんど変わっていません。ppi(画素の密度)がほぼ一定に設定されているので、おそらく今後もあまりppiを高くするということはないのでしょう。
ということでPixel 4aもPixel 4と同じppiになると考えられますが、ベゼル上部が狭くなっている分ディスプレイが多少縦長になっていると考えられるので、横幅1080画素は変わらないものの、縦方向に少しだけピクセル数が増えると考えられます。
2340 x 1080という数値は不確かなものですが、Pixel 3aと4の違いを参考にするとそれくらいになるでしょう。
CPU
スマートフォンの技術仕様で最も重要になってくるのは、コンピュータの頭脳ともいえる「CPU」というパーツでしょう。スマートフォン全体の性能はこのパーツに左右されます。
そしてPixel 3aの時は廉価版ということでミドルレンジのSnapdragon 670が採用されました。
Pixel 4はハイエンドスマートフォンですので、2019年におけるQualcomm Snapdragonシリーズの最上位モデル「Snapdragon 855」が搭載されました。
Pixel 4aではPixel 3aと同じようにミドルレンジのSnapdragonプロセッサが搭載されると考えられますが、今のところは「Snapdragon 730」説が濃厚です。
Snapdragon 730は完全にハイエンドのチップというわけではありませんが、普段使いには十分な性能を保有しています。
メインメモリ
続いてはメインメモリですが、最新の情報によるとPixel 4と同じように6GBのものを搭載するとのことです。6GBは通常のスマートフォンとしてはかなり多い方ですね。
無線通信
通信方式については基本的にPixel 4やPixel 3,3aと変わりません。ですが、もしかしたら時代の波にのって5G通信をサポートするかもしれないとのことです。親モデルのPixel 4では採用しなかったので非常に考えられにくいことではありますが、CPUが進化しますし、5G通信もなんだかんだで注目されてきているので、もしかしたら廉価版スマートフォンから5Gが導入されるかもしれませんね。
そしてWi-Fiについては最新のiPhone 11がWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)をサポートしているのに対してPixelシリーズではまだWi-Fi 5(IEEE 802.11 ac)にとどまりそうです。ただ、まだWi-Fi 6通信を行えるルーターが世の中にあまり出回っていないので、通常用途では十分でしょう。
カメラ


よく目をこらしてみるとわかるのですが、Pixel 4aでは背面のカメラフィールドにレンズが1つしかみえません。
そしてその対角線上には同等のサイズを持つフラッシュライトが存在します。Pixel 4ではあのカメラフィールドにレンズが2つ収納されていたのに対して、Pixel 4aではレンズが1つになるという説が濃厚とのことです。というのも、廉価版スマートフォンではiPhoneなどをはじめとしてレンズを1つ少なくするのが一般的になっています。
画素数としてはPixel 4やPixel 3,3aと同じ「12.2MP」になると考えられますが、夜間の撮影に特化するなどして、Pixel 4と同じようなカメラ性能を保有すると考えられます。ただ、処理装置の都合上AI処理性能に劣るでしょう。

内カメラについてはこれまで通り1レンズで8MPになると考えられますが、ベゼル部ではなく左上にパンチホール形式で取り付けられると考えられます。
この後詳しく説明しますが、Pixel 4aではPixel 4でベゼル上部に搭載されていた諸センサを撤去すると考えられているため、ベゼル上部の隙間自体撤去されてレンズはパンチホールとして設置されるとのことです。
バッテリー容量
バッテリー容量についてはPixel 3aとほぼ同じになると考えられます。Pixel 4ではなぜかPixel 3よりも多少少ない「2,800mAh」となりましたが、廉価版の方が若干容量が大きい傾向にあるので、Pixel 4aは3,000mAh程度になるでしょう。
生体認証
生体認証については、先ほど見せたデザインのように背面に指紋センサが取り付けられると考えられるため、Pixel 4とは違い指紋認証をサポートする可能性が高いです。
ただ、ベゼル上部が狭くなり、Pixel 4のベゼル上部に搭載されていた諸センサが取り除かれると考えられるため、モーションセンサはなくなり顔認証もできなくなる可能性が高いとのことです。実際のところPixel 4の顔認証はあまり使いどころが無かったりして評判がよくなかったのでこちらの方が良いかと思います。
ただ、背面の見た目が多少悪くなってしまうでしょう。
価格
価格についてはPixel 3aよりも若干高くなると考えられています。でもPixel 3aからそこそこ進化していることを考えるとそこそこコスパが良いのかもしれません。
格安Android携帯の称号を与えるには少し高価ですが、これならより多くの人から人気を集めることになりそうです。
Pixel 4aは買いのスマホになる?
そして問題になってくるのは「買い」かどうかです。
当サイトでは以前にPixel 4は買わない方が良いと主張しました。
別にGoogleが嫌いというわけではありませんが、Pixel 4の諸仕様を考察してみたらいろいろ買いじゃないポイントが見えてきたので説明していったわけですが、今度登場する「Pixel 4a」についてはおすすめのスマートフォンになりそうです。
この記事で紹介した仕様が必ずしも正しいとは限りませんが、もしもこの仕様でこの価格なのだとしたらコストパフォーマンスはそこそこ高いですし、上の記事で紹介した「Pixel 4では顔認証しかできないのが使い勝手が悪い」というポイントも克服できるので私にとっては素晴らしいスマートフォンになりそうです。
ただし、すでにPixel 3aなどのスマートフォンを持っている人が買い替える必要はないと思います。