Intel第11世代デスクトップ向けCore i3は存在しない?【Core i3-11100】

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先日ついにIntelから第11世代デスクトップ向けCPUシリーズ「Rocket Lake-S」について公開されました。詳しくは以下の記事をご覧いただきたいのですが、

Intel第11世代「Rocket Lake」CPUのラインナップを解説【最大8コア】

このラインナップの中には「Core i3-11100」のようなCore i3シリーズが存在しません。そのため低予算で自作パソコンなどを組み立てようと考えている人はショックでしょう。しかしうれしいお知らせです。確かに「Rocket Lake-S」のCore i3ラインナップは現在のところ存在しませんが、それに代わる「Comet Lake-S Refresh(仮称)」シリーズのCore i3モデルが存在します。 この記事ではそちらのシリーズについて紹介していきます。

 

 

結論から言うと

  • Rocket Lake-SシリーズのCore i3モデルは現在のところ存在せず、代わりにComet Lake-S RefreshとしてCore i3-10105のようなモデルが追加された
  • Core i3-10105Core i3-10100から100MHzだけ動作周波数が上昇し、数%程度性能が上昇した

Rocket Lakeシリーズとは?

もうこの際あまりRocket Lakeは関係ありませんが、一度触れておきましょう。Rocket Lake-SシリーズはIntelの第11世代デスクトップ向けCPUシリーズで、その型番は「11xxx」となっています。最初の「11」が世代数を表していますね。詳しくは以下の記事をご覧ください。

【ついに登場!】Intel第11世代デスクトップCPUのおすすめ購入方法【Rocket Lake】

Intel第11世代デスクトップCPUの性能を紹介!【Rocket Lake-S】

Intel第11世代「Rocket Lake」CPUのラインナップを解説【最大8コア】

私も以上の記事を作成しているときは気づかなかったのですが、Intelの公式サイトをみていたら気が付きました。Core i3ラインナップが存在しないのです。第10世代Comet Lake-Sなどについては「Core i3-10100」のようなモデルが存在したわけですが、今回は「Core i3-11100」が存在しません。その代わりに6つ、デスクトップ向けのCore i3モデルが増えていました。 Rocket Lake-Sアーキテクチャではありませんが、第一波のComet Lake-Sシリーズの発売からもう時間が経っているということで「Comet Lake-S Refresh」アーキテクチャと呼ぶことができます。

 

 

Comet Lake-S Refreshのラインナップ

それでは今回新たに増やされたCore i3シリーズを見ていきましょう。実際には6つ追加されましたが、省電力版などを除いてここでは3つのモデルを紹介します。また、各々の第10世代における下位モデルも隣に配置します。

 

モデルコア/スレッドキャッシュ動作周波数内臓グラフィックスTDP
Core i3-103254/88MB3.9/4.7 GHzIntel UHD 63065W
Core i3-103204/88MB3.8/4.6 GHzIntel UHD 63065W
Core i3-103054/88MB3.8/4.5 GHzIntel UHD 63065W
Core i3-103004/88MB3.7/4.4 GHzIntel UHD 63065W
Core i3-101054/86MB3.7/4.4 GHzIntel UHD 63065W
Core i3-101004/86MB3.6/4.3 GHzIntel UHD 63065W

 

本当はこのスペック表を書こうかどうかかなり迷っていました。見たらわかりますが、すべてのモデルでそこまで差異が生じていません。もはやどれが新しいモデルなのかもよくわからないですが、1の位が5のものになります。 コア/スレッド数などは変わらず、キャッシュも変わりません。変わっているのは動作周波数だけで、下位モデルに比べると100 MHz程度上昇しています。本当にこれだけです。 Rocket Lake-Sでは内臓グラフィックスに第12世代グラフィックス「Xe」が導入されて700番台となりましたが、こちらではまだ第9世代グラフィックスのようです。Intel UHD 630はいったいいつから使われているのでしょうかね。たしか第8世代のころくらいからだったと思います。

 

 

Comet Lake-S Refreshの性能

記事執筆時点ではまだ発売されていないわけですが、すでに中国の方がレビューしていたりします。どういう経路で入手しているのかはよくわかりませんが、以下の記事を参考にしてください。

https://zhuanlan.zhihu.com/p/358490879

この記事のなにがすごいって、Core i3-10105の紹介をするだけの記事なはずなのに、検証した環境(パソコン)に搭載されているパーツをすみずみまで紹介していくという偉業を成し遂げていることですね。

 

出典:zhuanlan

それではこちらのCINEBENCH R20の検証結果をお借りします。下から順に10100,10105,10320,10325となっています。青色の棒はシングルコア性能を表していて、オレンジ色の棒はマルチコア性能を表しています。全体的に若干の性能の上昇がみられていますね。パーセンテージで表すなら、2%~5%ってとこでしょうか。アーキテクチャ自体は変わらず、動作周波数だけが上昇しているのでComet Lake-S→Rocket Lake-Sへの伸びに比べたら緩やかです。

Core i3-10105は確かに10100よりは高性能だが、10320ほどではない。となっていて、第10世代のラインナップの隙間を埋めるようにRefreshシリーズが配置されています。おそらく価格はほぼ変わらないため、今後はこのRefreshシリーズ以外を買う意味はなくなるでしょう。







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